魔除けの大わらじ 堂の口あけ祭り
魔除けの大わらじ 堂の口あけ祭り。
「宮谷地区入り口の大わらじ横の立て札より」
宮谷地区は、旧暦の一月二十八日(現在は二月の最終日曜日)明王寺本堂並びに伝統文化保存館で堂の口あけ祭りを毎年続けております。
当日は、地区民総出で稲わらを家々から持ち寄り、しめ縄といっしょに「大わらじ」(昔より地区民は金剛バッコと言った)を作り、宮谷地区の入口に吊るし、地区民の無病息災を祈願して来ました。
古老の話しでは、龍馬が脱藩して行った往還端の宮谷部落入り口の辻、茶堂付近の大木につるしていたと言う。
いつの時代に始まったか定かではありませんが、言い伝えによりますとその昔に疫病が流行し、多くの地区民が死亡したため「魔よけ」として作り始めたそうです。
金剛バッコは半分ほどしか作らない、
「この地区には金剛バッコを履く金剛力の大男がいるぞ。やっと半分ほどができたが、まだどれだけ大きくなるかわからんぞ。悪病神が入って来たら踏み潰すぞ。」と
悪霊を追い払う先人の奇抜な発想が、今日まで続いています。
金剛バッコを作り終えると、幸せを願い百万遍の念仏を行い、地区の入り口にしめ縄、金剛バッコを飾りつけ、金剛バッコの下に吊るしているわらすぼの中からご飯、煮しめ等を取り出して、みんなが分け合い頂きますと無病息災に過ごせると伝えられて来ました。
平成十八年十月吉日 宮谷地区
日時 | 毎年2月の最終日曜日に開催。 |
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開催場所 | 津野町宮谷地区 |
問合せ先 | 津野町役場 |
地区内の全戸から稲藁を持ち寄ります。縄をなっているところです。
地区全員の心のこもった200個の開運厄除けのミニわらじのお守り。
各自が手際よく「大わらじ」や「しめ縄作り」を進めています。
堂の口あけ祭り 毎年2月の最終日曜日に行われます。
魔除けの大わらじがまもなく完成です。
奉納された大わらじの前での宮谷の子どもたち。
地区民により祈りが書き込まれた大数珠をお経にあわせて廻します。
宮谷地区の入り口に向けて取り付けに出発です。
宮谷口に大わらじを運びます。
例年より一回り大きい「大わらじ」を宮谷口に吊るします。
大しめ縄を道路をまたいで頭上にはります。
藁スボの中の「おいただき」をちょうだいすると、無病息災で過ごせます。